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お着物のシミについて

2017年9月13日

こんにちは!
スタッフの平島です。
夏も終わりに近づき、秋の気配を感じられるようになってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回の記事では、そんな夏の終わりに、今年の夏にお召しになったお着物のシミについてお届け致します。

 

夏はどうしても衿や袖口などの汗染みが多くなってしまいます。
しかし、お着物を脱いだあとのお手入れをきちんとされることで、シミになってしまう危険性も減少します。

〈お着物を脱いだあとのお手入れ〉
・お着物を脱いだら、着物・帯・半襦袢などをハンガーに掛け、扇風機で2時間ほど風を当てて湿気を取る
・そのまま一晩陰干しをする。
・汚れやすい衿・袖口・裾などに、汚れやシミがないかチェックする。

これらのお手入れを毎回行っても、どうしても汚れやシミが残ってしまう場合があります。
では、そのような場合はどう対処すればよいのでしょうか?
汚れやシミには、生地に定着するまでの課程があります。
よって、汚れやシミを見つけたらなるべく早くクリーニングに出されることをお勧めしますが、お着物をお召しになる頻度が多い方は、何回もクリーニングに出すことは難しいかと思います。
例えば、お着物をお召しになってから1週間以内に、再び同じお着物をお召しになる場合は、たとえ汗をたくさんかかれていたとしても、お着物を脱いだ後のお手入れをされるだけで充分かと思います。
しかし、1シーズン以上お着物をお召しになる機会がない方は、目立った汚れがなくてもクリーニングに出されることをお勧めします。
これを1年以上そのままにしておくと、汗染みは黄変化が始まります
そしてこの黄変してしまった汚れは、綺麗にすることがなかなか難しいのです
1シーズン以内であれば、汚れやシミは、丸洗い・シミ抜きという作業で綺麗にすることができます。
しかし、黄変してしまった汚れはそれに加えて、黄変抜きという作業まで必要になってきます。
この黄変抜きは、生地の色まで落ちてしまうため、元通りにすることは難しくなります。
またクリーニング代も高くなってしまいます

 

こちらは黄変してしまった汚れです↓
S_6689034761645

 

そしてこちらが黄変抜きした後のお着物です↓
S_6689034741966

 

こちらのお着物は花びらの柄が入っているので、黄変抜きして生地の色が抜けてもあまり気になりませんが、無地のお着物や色の濃いお着物の場合は、色が抜けたところがはっきりとわかってしまいます。
よって、抜けたところに同じような色を再び入れるのですが、全く同じ色にはならない為、元通りにするのは難しくなってしまいます。

 

今年の夏にお召しになったお着物のお手入れはいかがでしょうか?
汚れやシミがありませんでしょうか?
もしお着物に汚れやシミを見つけられましたら、黄変してしまう前にクリーニングに出されることをお勧めします。