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木目込人形の魅力 その2

2017年10月13日

こんにちは!
きもの利久スタッフの平島です。
先日「木目込人形の魅力」という記事をUPしましたが、読んで頂けましたでしょうか?
今回の記事はその第2弾ということで、木目込人形の制作工程を、鶴田先生とお弟子さんに教えて頂きましたので、皆さんにも共有したいと思います。
前回の記事と合わせて読んで頂けると幸いです。
前回の記事→「木目込人形の魅力

 

まず、木目込人形を作るにあたってとても重要な、人形の土台作りからです。
土台は、桐の粉と糊を混ぜて作られた「桐塑」という粘土を、型にはめて固めて作られます。
型から外したばかりの土台はデコボコしているため、サンドペーパーで綺麗に磨く作業が必要です。
また、型にはめて作られた溝は、固まる際に形が崩れてしまうため、それの修正も必要です。
図1
一番右は型から外したばかりのもの。
真ん中は磨いてつるつるになったもの。
一番左は溝を修正したものです。

修正する際には、少量の桐塑を修正したい溝に「修正ベラ」という道具を使って練り込み、「筋彫り」という道具を使って綺麗な溝を掘り直します。
図1
この溝には最終的に生地を入れ込んでいくため、生地の厚さや種類によって溝の広さや深さを調整しなければなりません。
そこには長年培われてきた職人の勘が必要なのでしょう。

 

土台を正確に、そして綺麗に作り上げたら、いよいよ木目込の作業に移ります。
まず、あらかじめ木目込んでいく溝に合わせて生地をカットしておきます。
HP6
生地は「ちりめん」や「金襴」をよく用いるそうです。
ほつれにくいちりめんは木目込やすいが、金襴はすぐにほつれてしまうため、木目込むのが難しいと仰っていました。

そしてカットされた生地を、「木目込ベラ」という道具を使って溝に入れ込んでいきます。
HP4
余った生地は、「直バサミ」や「反りバサミ」でカットし、はみ出さないように再度溝に押し込みます。
この作業を繰り返し、全ての溝に生地を木目込むと完成です。
HP5
今回時間の都合で完成形は撮影できませんでしたが、制作途中でも、作品の柔らかさや色の鮮やかさがわかるかと思います。

 

最後に、木目込人形を制作するための道具を紹介します。
図2
右から「修正ベラ」「筋彫り×2」「木目込ベラ×2」「反りバサミ×2」「直バサミ」です。
実際はもっとたくさんの道具を用いるそうなのですが、これらの道具は頻繁に使う道具だそうです。

 

この「毬」は比較的簡単な作品で、初心者の方が練習用に作られる作品だそうです。
私も手は器用な方だと自負しておりますので(実際手の器用さだけでできるとは思っていませんが・・・)、挑戦してみたいなぁと思いました。

 

「鶴田真雅鶴 木目込人形展~五穀豊穣すずめ踊り~」は只今も絶賛開催中です。(20日まで)
本日(10/13)は太宰府は雨が降っております。
今週から来週にかけても曇り空が広がるそうです。
太宰府にお越しの際は、木目込人形をご覧になった後、喫茶梅心庵でお食事でもいかがでしょうか?