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木目込人形の魅力

2017年10月3日

みなさん、木目込人形はどのような人形かご存知ですか?

木目込人形展1

きもの利久スタッフの平島です。
只今きもの利久にて、鶴田真雅鶴 木目込人形展~五穀豊穣すずめ踊り~と題した、木目込人形の展示会を開催しております。
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恥ずかしながら私は、木目込人形については、その名前も始めて聞いたくらい無知でした。
この展示会を開催させて頂くにあたって、私自身木目込人形について調べたり、実際に鶴田真雅鶴先生に教えて頂いたりしましたので、今回の記事では、木目込人形の魅力について皆さんにお届けできればと思います。

 

平島
「今日はよろしくお願い致します。
今回お話を伺うにあたって、自分なりに少し木目込人形について調べたのですが、その過程で桐塑(トウソ)という単語が出てきました。この桐塑とはなんですか?」

先生
「桐塑とは、桐と糊を混ぜて練った粘土で、人形の土台となるものです。
木目込人形は、この桐塑や、桐の木そのものを成形して人形の土台にします。」

平島
「そうなんですね。
では、その人形の土台に布を着せて仕立てていくのですね。」

先生
「そうです。
しかし、この布を着せる方法が、名前の由来ともなっている、江戸時代から続く技法なんです。」

平島
「それが木目込という技法なんですね。」

先生
木目込とは、人形の土台に切れ込みを入れて、その切れ込みに布を差し込むことで、着物のシワや段差を表現する技法です。
この技法を使うと、本当に人形が着物を着ているかのように仕立てることができます。」

平島
「実際に展示してある人形を拝見しましたが、確かに、着物のシワや段差があることで、人形が今にも動き出しそうな印象を受けました。
次に、少し重なるかもしれませんが、木目込人形の魅力を教えてください。」

先生
「木目込人形は、他の人形に比べてよりぬくもりを感じられます。
また、種類が豊富なところも魅力ですね。」

平島
「種類とはどのようなものがありますか?」

先生
「主にひな人形が多いですが、今回展示している作品のように、丸くコロコロした人形や、女性のスラッとした華奢な人形など、様々な形の人形を作ることができます。」

平島
「そうなんですね。
それでは最後に、先生のことについて少しお聞きします。
木目込人形を作ろうと思われたきっかけはなんですか?」

先生
「私が20代の頃、戦争の影響でひな人形を父方の家に預けることになったんです。
そしてそれがもう手元に戻ってこないことを知ったとき、自分で作ることはできないかと考えたのがきっかけですね。
それから学校に通って木目込人形の勉強をすると、みるみる木目込人形に魅了されていって、木目込人形作家の道を歩むことになりました。」

平島
「そのような背景があったのですね。
私も三味線を長いことしていますが、やはり長く続けるということは、それをどれだけ好きかどうかが重要ですね。
今日はいろいろ木目込人形について教えて頂きありがとうございました。」

 

いかがでしたでしょうか?
皆さんも少し木目込人形に興味を持たれたのではないでしょうか。
木目込人形だけに限らず、日本の伝統芸能や伝統工芸品などは、いくら言葉で説明してもなかなかうまく伝えることができないものだと思います。
今回先生からお聞きしたことも、木目込人形の「き」の字くらいしか皆さんにお伝えできていないかもしれません。
一番手っ取り早いのは、それを直接見る、聞く、体験することだと思いますので、是非木目込人形の展示会にお越しください。

 

スタッフ 平島