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下井紬×藤岡敏恵作「格子の紬帯」
2014年5月5日
ゴールデンウィークも最終日に差し掛かろうとする本日。
空の雲行きは怪しく、何だか今にも雨が降り出しそうな天気ございます。
何だか、こういう日は少し寂しい気持ちになりますが、
気を取り直して、本日のコーディネートのご紹介です。
私も大好きな下井伸彦さんの工房で創られた下井紬。
今回のコーディネートは、紬糸ではなく生糸を
すすきやあかね・タンニンなどで染め上げられた
白を基調とした市松柄のお着物でございます。
毎回、こちらで創られたお着物を見る度に思うのですが
枠にとらわれない独創性と言うか、着物好きの心をくすぐるような仕上がりに
「ものづくりの原点」を教えて頂いているような気が致します。
そして、本日はそんな素敵なお着物に
こちらも独創的な発想を駆使されながら創作を続けていらっしゃる
福岡の染織作家「藤岡敏恵さん」の透かし織りの紬帯でございます。
こちらもフクギの黄色い染料が光るとても素晴らしい帯で
特に透かし織りを用いた個所は、技術の高さと創造性に富んだ
素敵な仕上がりのように思います。
遠く離れた場所で創作を続けられる
素敵な作家さんの技が出会うことで生まれた相乗効果。
本当に身に纏う幸せを感じられる一枚だと思います。
先生のお考えにもよるので、一概には言えませんが
お茶会などに着て行って頂くと季節を感じられる素敵な装いかと思います。
そんな季節を纏う一枚。
是非、ご覧にいらして頂ければと思います。