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黄八丈(山下八百子作)×紅型帯(宮城里子作)
2014年3月25日
本日は、生憎の雨模様。 春風が湿った空気をのせながら、 せっかく花開き始めたソメイヨシノの花を揺らしております。
1年越しにようやく出会えた桜なのに 自然の営みとはいえ、少し寂しい気持ちになります・・・。
そんな本日は、 気持ちのモヤモヤを吹き飛ばすような 鮮やかな黄八丈と紅型の帯をコーディネート致しました。 本日のコーディネートは、私が担当させて頂きます!
「黄八丈」
それは、八丈島に古くから伝わる絹織物で
八丈島に自生する草木を使い、
絹糸を黄、茶、黒の三色に染め上げ、
すべて手織りによって織り上げられますられる紬でございます。
そして、山下八百子さんは
その黄八丈を代々居り続ける染織家の三代目。
紡ぎだされる作品は、伝統技法を用いつつも
今回の作品のように現代的に大胆に表現されている作品も多く
鮮やかなだけでなく奥深い風合いを醸し出しております。
また、それに合わせるのは 宮城里子さんの「紅型」の帯でございます。 東洋貿易の拠点として栄えた琉球王朝。 そこには、東洋の数々の美術品や技法が集まりました。 そんな東洋美術の粋を集めた「紅型」の帯は、 不思議とどんなものにも色あせることなく、 また着物の力を損ねず似合うのも特徴のように思います。
本日は、そんな二つの土地で育まれた 技術を合わせたコーディネートを、 ラッパ水仙の花と共に写真におさめてみました。